2. 大人にきびができはじめたときの話



大人にきびができはじめたのは、僕が25歳で、社会人3年目の秋でした。あご、口の周り、こめかみに少しずつにきびができるようになりました。

もともとオイリー肌なほうでしたが、にきびが複数同時にできるというのは、成人してからはほとんどなく、10代の思春期にきびも特にひどかったようには記憶していませんでした。

要するににきびにはあまり馴染みのない生活をしていたのに、急にそれが増えてきたので、少しずつ気になりだしました。

男は顔じゃない、と強がってみる

しばらくは季節の変わり目だからと考えたり、仕事も忙しかったので、睡眠不足や栄養バランスのせいだと考えていました。「そのうち治るだろう。ちょっとは気をつけるか。」という軽い気持ちで、こまめにあぶらとり紙を使ったり、コンビニで買える洗顔剤で寝る前に顔を洗うようになりました。それまではほとんどスキンケアに気を使ったことはありませんでした。

そのまま2ヶ月程度様子をみましたが、なかなか状況は改善しませんでした。常に顔に10個くらいにきびがあり、そのうちの1つか2つは赤く腫れて痛みがあり、また別の1つか2つは腫れがひいた後に軽く出血している状態です。

この頃から人に顔を見られるのが少し嫌になり始めていましたが、「男は顔じゃない。顔なんか気にするな。」という強気な思いもあり、あぶらとり紙と市販の洗顔剤以外の対策には乗り出していませんでした。

両親からのプレゼントでにきび治療を決意

そんな状態から本気でにきび対策をしよう、と思わせてくれたのが、その年のクリスマスの出来事でした。

社会人になっても律儀にプレゼントをくれる両親から、一人暮らしの僕のもとに送られてきたのが、少し高価なスキンケアセットだったのです。

月に一度は実家に帰り顔を見せていたので、直接は口に出しませんでしたが両親も気にしていたのでしょう。

たしか、CLARINSというブランドのメンズ用スキンケアセットでした。高そうな洗顔料と保湿クリームが入っていたのを記憶しています。

このプレゼントを見たときに、本気でにきびを治そう、と決心しました。「男は顔なんか気にするな。」
と自分では強がっていましたが、両親が気にしていたのですから。

こうして25歳の冬から、僕のにきびとの戦いが始まりました。


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