5. 皮膚科での治療を試した話



母親のアドバイスで、皮膚科でのにきび治療を試すことにしました。

母親が以前にレーザーでシミ治療をしたことのある皮膚科がにきび治療もしている、というのを思い出したようでした。

にきびで皮膚科にいく、ということに多少なりとも抵抗を感じつつも、もう1年以上にきびに悩んでいるので、ワラにもすがる思いで、都内の皮膚科を訪ねました。

抗生物質で改善の兆しが

最初の診察のときに、にきび治療、と言うのが少し恥ずかしかったのを覚えています。しかし、僕が想像していたよりもにきび治療というものはメジャーなようなので安心しました。

処方された治療法は、ディフェリンという塗り薬とミノペンという飲み薬の併用でした。「だいたいこれで1-2ヶ月すれば治りますよ。」とお医者さんに言われ、目の前がパッと明るくなったのを覚えています。希望が見えた、というのはまさにこのことを言うのだと。

少し調べてみると、ディフェリンというのは塗った箇所の肌の代謝を早めてくれる薬で、ピーリング作用があるようです。ミノペンはにきび菌に効く抗生物質なようです。要するに、にきび菌をやっつけながら肌を刷新してしまおう、という戦略です。

ただし、抗生物質は長期間飲み続けることは体に良くない、とのことで、最初に処方されたのは2週間分のみ。ディフェリンは1ヶ月分もらい、1ヶ月後に皮膚科再訪の予約をいれて、その日はスキップで帰りました。


ミノペンを最初の2週間飲みつつけながら、ディフェリンを1ヶ月塗り続けてみました。結果としては確かににきびが30%くらい減った気がしましたが、期待していた劇的な改善には至りませんでした。

「大丈夫だよ、このディフェリンはすごく効くから。あと1ヶ月使ってごらん。」と2度目の皮膚科受診のときにお医者さんに言われ、医者が効くという薬に間違いはないだろう、と自信を取り戻して帰路につきました。

ディフェリンを塗り続けてまた1ヶ月経ちました。30%くらい減っていたにきびでしたが、また増えてもとに戻った気がしました。できたにきびにディフェリンを塗ると、確かに大きく腫れる確率が少なく、治りも早い気がしましたが、にきびができることを抑える効果は実感できませんでした。

「ミノペンは効果があった気がしています。もう一度ミノペンを処方してください。」僕は3度目の皮膚科受診でお医者さんにお願いしました。

「うーん、本当は抗生物質はあまり飲まない方が良いのだけど。」と言いながらも、また2週間分を処方してくれました。再度ミノペンとディフェリンのゴールデンコンビでの治療です。

ミノペン頼みには限界があった

また次の2週間でにきびは30%くらい減りましたが、ミノペンをやめると元に戻ってしまう状態でした。そして、ミノペンを飲むと少し気持ち悪くなる、という副作用もありました。

効果はあるものの、限定的で、根本解決には至らない。抗生物質をこのまま飲み続けても、にきびの完治という目標には届かない。むしろ抗生物質を飲み続けることの他の弊害の方があるのでは?

そう考え始めたとき、もはや初診のときに見えたはずの希望の光はどこにもなく、気づけば暗闇のどんぞこに再度落とされていました。


このままでは、マズイ。薬に頼らない、別の解決方法を探さなくては。

そうして、次に至ったのが、生活週間の改善でした。


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